「おひとりさま」とリスク1

少子化の進展に伴い、一人暮らしの高齢者所謂「おひとりさま」が急激に増加しております。内閣府によると65歳以上の一人暮らしの方は増加傾向にあり、1980年には65歳以上の男女のそれぞれの人口に占める割合は男性4.33%、女性11.2%でしたが、2020年には男性15%、女性22.1%と増加しており、2050年には男性26.1%、女性29.3%と今後さらに増えると予想されています。

 増える「おひとりさま」ですが、社会生活を送る上においていつくかのリスクと抱えておりそれを回避することは、順調な社会生活を送るのには不可欠です。

 まずは健康の問題があります。
当たり前ですが高齢になれば病気は怪我のリスクと高まります。特に「おひとりさま」の場合、緊急時に助けている人がいない可能性が高いです。家の階段はもちろん、家のちょっとした段差でもつまずきから大けがにつながりかねません。

 このリスクを回避するためにはどうしたらようでしょうか?持ち家だとすればリフォームという選択肢がありますが、賃貸であればそれも難しいでしょう。そこでバリアフリー住宅での引っ越しということになりますが、高齢者の場合なかなか賃貸物件の大家さんも貸してくれない場合が多いでしょう。「事故」「孤独死」のリスク、賃貸滞納時に請求ができないなどのリスクがあるからです。たとえ契約にこぎつけたとしても契約の際には連帯保証人か保証会社をつけることを要求され、更に保険会社の審査も高齢者であるが故通りにくいため契約できない可能性もあります。
(続きがあります)

*参考 月間日本行政11月号より